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中学校教科書採択は今年です!

松尾ゆりの杉並区政報告わくわくレポート●中学校教科書採択は今年です!

 4年前、杉並区教育委員会は中学校の歴史教科書として扶桑社の「新しい歴史教科書」(いわゆる「つくる会」版教科書)を採用しました。全国でも杉並区と栃木県大田原市しか採用しなかった偏った内容の教科書です。
 今年、歴史をはじめ、中学校の教科書採択が行われます。4年前、全国的に恥をさらした杉並区教育委員会は、恥をそそぐのか、それとも上塗りするのか…。

●教科書展示会で意見を書きましょう!

教科書採択は7月から8月にかけて行われますが、その前に今月、教科書展示会が開かれます。ここでは私たち区民も意見を書くことができます。
 展示会では、候補になる各社の教科書をすべて閲覧することができます。まずは、足を運んで教科書を読んでみましょう。
 そしてぜひ、ひとことでも意見を書いてください。

教科書展示会の日程

済美教育センター(6/9~7/2。9:00~17:00)
中央図書館(6/10~16)
下井草図書館(6/11~17)
西荻図書館(6/23~29)
高井戸図書館(6/24~30)

*図書館は開館時間と同じです。

●なぜこんな教科書が杉並で

 全国でも採択率が0.4%と、教育現場からほとんど相手にされなかった教科書が、なぜ杉並区にかぎって採用されたのか。それは山田区長みずからが、この教科書をどうしても杉並で採択させようとする強い意向をもち、そのために手をつくしてきたからです。

 教育委員の任命にあたって「つくる会」と深い関係のある大蔵雄之助氏、宮坂公夫氏、さらに前教育長の納冨氏を任命して前回05年の採択時には教育委員会の中で「つくる会」支持派が多数を占めるようにしました。

 他方、直接教科を担当する社会科の先生たちが書く教科書調査票に対し、扶桑社版に否定的な見解を書いた先生は、校長から書き直しを指示されました。また、そのことを公にした杉並区教職員組合に対して、交渉を拒否したり、組合役員の配転など報復人事を行ってきました。

 まさに、あらゆる手を使って「つくる会」に対する否定的な意見を抹殺した結果の採択です。教育は政治、宗教から不当な支配を受けないとされていますが、山田区長のやってきたことは、まさに不当な支配、教育への介入そのものです。

●実際に授業で使っている先生たちは?
 
 前回採択された教科書が使われはじめてから約1年後、市民団体が区内の社会科の先生たちを対象に行ったアンケートでは「現在使っている歴史教科書を他の教科書に取り替えてほしいですか」という問いに対し、取り替えたい=10名、現在の教科書がいい=0名、その他=2名という結果が出ました。また、教科書の内容については・・・

○一面的天皇中心の歴史観を強調しており、日本の伝統文化は天皇制であると押し付けている。
○歴史を科学として捉えず、道徳の教材のように扱 おうとしている。
○この教科書の記述は「歴史学」ではなく「歴史物語」なので、歴史を構造的につかまえる視点や考 える力が育ちにくいと思う。
○歴史の流れの理解や語句も重要な点で、大きく他の教科書や問題集と違う。
・・・などの指摘がありました。

 もともと教員の評価が8社の中でも最も低かった教科書(下記参照)。先生たちは困っています。
もともと教員の評価が8社の中でも最も低かった