いろいろ問題ありそう 杉並区の「基本構想」
昨年就任した田中区長のもとで区の新しい「基本構想」の検討が進められています。今後10年の区政の方針を決める大切な計画です。審議は、骨子をまとめるところまできました。公表されている資料をみるとクビをかしげることが多いのです。
●「福祉のまち」はどこへ消えた?
かつて杉並区の基本構想は「みどり豊かな福祉と文化のまち」をかかげていました。しかし前区長時代には「区民が創る『みどりの都市』杉並」となり、福祉と文化はどこかへ消えました。今回は?と見れば「福祉」はついでのように、片隅に小さな字で…。最も大文字で書いてほしいのに。
それに、「協働」「支え合い」が目立ちます。自治体の仕事のカナメは、福祉サービスを届けること。基本構想は行政の計画なのですから、区民まかせにしないで行政の責任を第一に明記してほしいものです。
●これ以上の開発が必要なのか
「杉並のまちづくり…埋没への懸念」とあります。「埋没」? 新宿や渋谷と比べて、でしょうか。都心と違い、各駅周辺が住宅地とマッチして落ち着いたいい味出している所が杉並の良さだと思うのですが。そして、抽象的な項目の羅列の中でなぜか「荻窪駅周辺まちづくり」だけが具体的にあげられています。開発を進めてトクするのは誰でしょうか。
●自然環境を守るには
杉並区内では大規模なマンション開発などが問題になっています。みどりを守るには、大規模開発の規制、建物の高さ制限や景観保護なども必要ですが、述べられていません。
<意見を出しましょう>
11月には基本構想についての意見募集が行われます。区民意見をたくさん寄せて、少しでもまっとうな基本構想にしていきましょう。
