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杉並区政レポートNo.73

北朝鮮ミサイル問題でみえてきたこと

 5日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が7発のミサイルを発射、15日には日本などが提案した非難決議案が国連安全保障理事会で全会一致で採択されました。

 このかん、日本では蜂の巣をつついたような騒ぎでしたが、実は世界は意外と平静。例えば、英紙「タイムズ」では「被害も違反もなし、いったいなぜいらだつ?」と題して「どの国の軍隊もルーティンでやっている訓練がなぜこんな激怒を引き起こしたのか」と疑問を呈しています。
 たしかに国際法上はミサイル実験は主権の範囲内ということです。米軍の演習なども北朝鮮には通告せずにやっています。日本海にミサイルが打ち込まれたとはいえ、日本もここで、もう少し平静になる必要があるでしょう。

しかし、政府・与党は逆に盛んに危機をあおっているようにも見えます。額賀防衛庁長官など、自民党内からは「ミサイルが発射される前に敵の基地を攻撃することが必要」との「敵基地攻撃論」が出てきました。麻生外相は「金正日に感謝しなくては」とまで発言したそうですが、国民の不安につけこんで、先制攻撃を容認させようとすることは許せません。
 このかんの経過をみても、「制裁」の急先鋒は日本だけでした。このままでは日本のほうがむしろ好戦的な国と見られ、世界で孤立していくのではないでしょうか。

「北朝鮮ミサイル発射の"脅威"」吉田康彦氏(大阪経済法科大学客員教授、元IAEA広報部長)
http://www3.ocn.ne.jp/~yy-dprk/dprk/missileshots.htm
 ( 電気新聞7月14日付より抜粋)

「そもそもミサイル発射実験は国際法違反ではなく、これを国連安保理に持ち込み、制裁の対象にしようというのは無茶な話である。北の狙いは、要するに米朝直接交渉で平和条約を結んで安全保障をとりつけ、国交正常化して経済制裁を解除させ、直接投資を呼び込もうという算段だ。金正日総書記にとって核もミサイルも対米交渉のカードとしてのみ存在するといっても過言ではない。イランと違って石油が一滴も出ない北朝鮮には、核とミサイルを持たないかぎり米国は振り向いてくれないのだ。(中略)とすれば、北朝鮮のミサイルは日本を狙ったものではなく、日本の平和と安全を脅かしたものではない。にもかかわらず一番大騒ぎしているのが日本国民だ。メディアの煽動効果だが、その背後でほくそ笑んでいるのが米軍、自衛隊、日米の産軍共同体という構図が存在する。“北朝鮮の脅威”に対抗するためのMD(ミサイル防衛網)の日米共同開発と配備に反対する者はなく、自衛隊の手足をしばっている武力行使、集団的自衛権行使解禁の日は近い。憲法改正も時間の問題だ。こうして日本の保守化、右傾化が進んでいく。」

陸上自衛隊はイラク撤退、航空自衛隊は

 イラク・サマワに駐留していた陸上自衛隊は16日撤退を完了しました。国民世論の強い反対にもかかわらず、イラク戦争の翌04年1月から2度の期間延長を行って2年半にわたり、日本人が人質にされたときも「絶対に撤退しない」と言い切って続けた駐留が終わったわけです。

 他方、航空自衛隊は、これまでクェートからイラクへの物資輸送を行っていましたが、今後、業務を拡大、バグダッドなどイラク北部も含む輸送活動を行うことになります。これまでは自衛隊としての輸送活動という名目でしたが、今後は米軍を中心とする多国籍軍のための輸送となり、軍事的な後方支援であることは、いっそう明白になります。

 イラクの人々にとって、日本はアメリカとともに市民を抑圧する存在とうつるようになっています。航空自衛隊も一日も早く撤退すべきですが、そのためには外交も政治も、根本的に転換が必要なのではないでしょうか。

保険料払っているのに利用できない介護保険

 今年4月から制度が大きく変わった介護保険について、利用者の方のご意見をいろいろ伺っていますが、このほど、東京都社会福祉協議会が緊急に行った利用者アンケートでも多くの利用者の切実な声をまとめています。

 ○レンタルのベッド、車いすなど、これまで借りていたものが借りられなくなった。買い取らなくてはならない。○ヘルパーさんの時間が短くなった。回数が少なくなった。○家族と同居のためヘルパーを頼めなくなった(昼間は一人なのに)。○デイサービスの回数が少なくなった。時間が短くなった。入浴回数が減った…などが主な意見です。

 多くの方が認定を引き下げられたり(要介護から要支援に変わった方が多い)、認定がかわらない人もヘルパーやデイサービスの利用を減らされています。保険料はいやでも払わなくてはならない(年金から天引き)のに、必要なときにはサービスを受けたくても受けられないのでは、制度の意味がありません。このアンケートでも多くの方が「今後、さらに悪い方向に変わっていくのではないか」との不安を訴えています。

 介護保険の主人公は保険料を払っている市民だったはず。必要なサービスが支給されないのでは「詐欺」に等しいのでは。改善を求める声をあげなくてはと思います。

 

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杉並わくわく会議 代表 松尾 ゆり tel 5930-3181
 杉並わくわく会議 区政レポート
No.73