松尾ゆり

わくわくレポート129号 2010年6月

山田区長が辞任
7月11日はトリプル選挙です

 前号のレポートで「杉並わくわく会議と松尾ゆりは、山田区長に辞任を求める要請書を出しました」とお知らせしました。まさにその日の午後、山田前区長は緊急記者会見を開き、参院選出馬のために区長を辞任する意向を発表しました。

 私たちは、提出した要請書の趣旨に沿うものとして、この辞任を歓迎しました。5月31日、区議会で辞任期日が承認され区長は辞任しました。11年あまり続いた山田区政がついに終わりました。後任区長の選挙は7月11日、参議院議員選挙と同時に行われます。また、区議会の補欠選挙も行われます。

区長選についての杉並わくわく会議・松尾ゆりの態度

 私たちは、今回区長選に候補者を擁立しません。また、推薦・支持もいたしません。どんな方が立候補し、どなたが区長に当選しようとも、私たちが区民としてのぞむ新しい杉並区のあり方を候補者の皆さんと新しい区長に訴え、求めていきたいと思います。

 選挙に対しては中立ですが、第一に山田区政11年の悪弊を絶ち、区政を刷新することを私たちは望んでいます。そのためには、新区長の政策だけでなく、区民が主人公として「私たち区民がのぞむ区政」の姿を描くことこそ大事で、杉並区政を築いていく基と考えます。区民の皆様、生活環境や活動分野により、さまざまな課題を持っておられることと思います。新区長の選出を待つだけでなく、私たち区民自身が知恵を出し合って、新しい杉並を築いていきましょう。


松尾ゆりの一般質問:
「子供園」と自然調査

 

6月18日まで区議会第二回定例会が開かれました。
区長不在の定例会となりましたが、松尾ゆりは2つのテーマで一般質問をしました。


「子供園」事業の拡大は見直しを

 昨年、区立幼稚園を廃止し幼保一元施設の「子供園」に転換する方針が強引に決められました。今年4月から堀ノ内、下高井戸の2園の子供園が発足し、来年以降、残る4園が転換されていく予定です。

 松尾ゆりは、発足した子供園を訪問しましたが、さまざまな困難に直面していることがよくわかりました。保育園では欠かせないお昼寝やおやつの設備が幼稚園にはありません。そのため、子どもたちに十分な環境を提供することができません。職員さんたちは大変な中で、とてもがんばっておられますが、どう考えても、これ以上「子供園」事業を拡大推進することは物理的にムリとの結論に達し、事業の再検討を求めました。

自然環境調査について

 杉並区は1985年以来5年ごとに、区内の自然や生物についての詳細な調査をまとめてきました。全国的に見ても貴重な研究として注目されているもので、ボランティアを中心とした多くの区民の自然観察によって支えられている素晴らしい事業です。

 ところが今年、残念なことに予算がついていません。関係団体、ボランティアの皆さんはなんとか継続したいと知恵を絞っています。区は関係者とよく話し合って事業を継続してほしいと求めました。


菅内閣が発足 消費税は10%

 普天間基地問題や「政治とカネ」問題を理由として鳩山前首相が辞任、菅内閣があとを襲いました。政権たらいまわし?には既視感が否めません。

 菅首相は「強い経済、強い財政、強い社会保障」とのべ、さっそく消費税10%への引き上げと法人税の引き下げを打ち出しました。自民党の主張をとりいれたと言いますが、これこそ「大連立」での難関突破です。超党派での「財政健全化検討会議」もよびかけています。

 自民党と民主党の「二大政党」体制といいますが、要は両党とも基本政策がそれほど変わらないということの証明ではないでしょうか。

 社会保障財源のために消費税しかないとの論調がマスコミでも目立ちますがそんなことはありません。高額所得者の所得税、金融機関や大企業の税制優遇措置の見直しなど、「あるところからとる」方法はまだまだあるはずです。