松尾ゆり

わくわくレポート158号 2013年12月

特定秘密保護法成立に抗議する

 特定秘密保護法案は12月6日夜、参議院で可決され成立しました。私も採決の瞬間、国会正門前にいました。世論調査でも反対が多数を占め、連日国会に多くの人々がつめかけて反対の意思を表明する中、多数をたのんだ暴挙です。

 国民主権、基本的人権、平和主義という憲法の大原則すべてに反する法律であり、以下のような多くの深刻な問題点があります。

 民主主義を根底から崩すこの法律を成立させた自民党・公明党と安倍政権に強く抗議するものです。

児童館「廃止」の「文字」は消えたが

 あまりにも抗議が殺到したために、杉並区は「施設再編整備計画(素案)」を書き直して再度発表しました。区内4カ所で説明会が予定されています。児童館でも3カ所で説明会が行われました。

 書き直された素案には多くの変更点がありますが、注目の児童館については、「施設にとらわれることなく」「児童館を再編」というまわりくどい表現に変わり、段階的に進める計画が少し具体的になっただけで、最終的に全館廃止の方針に変更はありません。

<児童館利用者の声>(児童館説明会にて)

<児童館の再編とは>

税務署と「あんさんぶる荻窪」を「とりかえっこ」!?

 施設再編計画の渦中に、突然発表されたのが、荻窪税務署と「あんさんぶる荻窪」の交換。税務署の跡地には特養を建設するとのことです。区民には晴天の霹靂。「あんさんぶる」は、福祉事務所はじめ多くの区民が相談や会合で利用する施設です。何の相談もなしに、いきなり「廃止」はひどすぎます。

 環境団体、消費者団体をはじめ、区内の市民グループの活動拠点であり、また、談話コーナーは高校生が試験勉強するなど、地域の人々が気軽に立ち寄る場でもあります。

 「役所は区民が集まることを嫌っているのでは」という人もいます。そう言われても仕方のない、今回の発表です。「施設再編計画」もこの「交換」も、区民財産を私物のように「土地転がし」(建物転がし)する田中区政は、区民不在の「箱物行政」です。

えっ!児童館がなくなるの!?

 2013年9月に杉並区が発表した「施設再編整備計画(素案)」では、児童館事業の全面廃止が打ち出され、区民に衝撃が走りました。

 杉並区には41の児童館があります。各小学校区にほぼ1館あり、これほど児童館の充実した自治体はありません。小学生が歩いて遊びにいける。約束してなくても友達と遊べる。ベビーカーの赤ちゃんを連れたママも気軽にいけて、ママ友ができる。そんな児童館がなくなる?? そして学童クラブ。全部学校内に移すといいますが、子どものアンケートでは「学童は学校外に」です。区のやり方は荒っぽすぎ!!

【児童館だけじゃない。区の施設も政策も、根本から変わる!】

「施設再編整備」なんて無味乾燥なタイトルなので見過ごしてしまいますが、大変な内容です。杉並区HPをぜひご一読ください。

以下「素案」からピックアップ