松尾ゆり
わくわくの日々

誠意に欠ける「井草児童館説明会」

●2013-11-24

 今朝の井草児童館の説明会にいきました。参加者は20名ほど。人数が少ないのは日曜の朝9:30という時間の早さと周知がされていないということがあるようでした。(区のサイトには掲載されていないようです)

説明はひたすらソフトに。

「学校の中に学童をつくれるところとそうでないところ、いろいろ条件が違うので、これから個々に検討していく。すでに30年までの計画に出ている3カ所以外はすべて未定。」「9月の「中間まとめ」で「廃止」と書いたことが誤解を与えた。あくまでも丁寧に、段階的に進めていく。来年、再来年に児童館がすべてなくなるということではない」

が、しかし。

 「それでは児童館をすべて廃止する方針は撤回したのか。9月とは方針が変更されたのか」と質問すると、その回答は「もともと今回のような(段階的)方針だった。9月と認識は変わっていない。方針を撤回したわけではない」

 つまりは、児童館をなくすことにはかわりないということを改めて確認しました。「学校に学童が入れるという条件が整わないと再編(廃止)できない」というだけのことです(もしかしたら、学校側の抵抗が強いのかもしれません)。

利用者からの声として

…など、つぎつぎに出ました。

 「子どもが大きくなってからも児童館に20年も関わってきた。」という方の「児童館のたてものと文化的空間があることが大事。区民の自主的なとりくみで作り上げてきた。区の直営事業は残すといっているが、こうした区民の活動はどうなるのか。」という質問に対しては「区民の方には今後とも活動をやってほしい」という答えなので「え?どこで?」(児童館はなくなるわけだから)の声。すると「学校とか子どもセンターに移っても続けてほしい。また、学校で事業をやっている地域の方々もあり、ぜひとりくんでいただきたい」

 うーん、これって、結局、区が直営でやっていることを、今後はNPOとかボランティアの区民に肩代わり(下請け)させるということでは?

 また、「今回の計画はなぜこう急ぐの。どうしても年度内につくらなければならない理由は?」と質問した方もいましたが、回答にならない回答。この方は「全地域、全児童館のニーズを調べ意見を聞いてほしいが、それには年度内ではムリ。当面計画を凍結して、区民意見を反映してほしい。それはどうやったらできるのですか?」と提案されていました。本当にその通り、と思いました。

 区役所は同じことを繰り返しているだけですが、参加者の方々の発言は、それぞれ胸を打たれるものでした。区の担当者が住民に共感する感性をもたないことが残念です。

 ちなみに、きょう一気に3カ所やったので「これで終わりですか?」ときいたら「いえいえあと3カ所あります」というのです。でもそれは「計画が具体的になっている3カ所」(和泉、成田西、下高井戸)であって、今日のような一般的な説明会はもうやらないのです。今日は連休でもあり、行楽シーズンですから、出かけていた人も多く都合がつかなという人もいました。1日に集中してやるやり方も誠意に欠けるものです。