松尾ゆり
わくわくの日々

杉並区都市計画審議会で「外環の2」廃止提案を議論

●2015-05-01

 4月30日、杉並区の都市計画審議会で「外環の2」の計画廃止提案が議論されので傍聴にいきました。

 東京都に対して善福寺の地権者から「外環の2」の杉並区部分を廃止する提案が出されました。都はこれを却下する意向。ついては地元杉並区長の意見はどうか、という問い合わせが来ました。区として都に報告する前に審議会の意見をきく、という議題です。

 杉並区は「外環の2」は必要性の有無からゼロベースで議論が必要との姿勢を変えない一方、計画廃止提案については、「一部区間のみの提案」であり道路の全体に注目すべき、という、都の却下案に追随したともとれる、玉虫色の表現を出してきました。

 これに対して、区議会から出ている市橋委員(ネット)、原田委員(共産)が、「提案者は一部区間を問題にしているのではなく外環の2全体を廃止したいと考えての提案である」ことを強調し、誤解されない文言への訂正を求めました。会長もこの方向で議論をまとめました。

 東京都は「一部区間の廃止提案であり、道路ネットワークが分断される」などともっともらしいことを言っていますが、「一部区間のみ」という言葉はのしをつけて返してやりたいです。そもそも「外環の2」をめぐる「地上部街路話し合いの会」が続いている最中に練馬区内の1km区間だけを先行して事業化、さらに3kmも事業認可を受け、「一部区間」だけを先行して進め、既成事実化を図っているのは東京都のほうです。

 練馬1km区間先行事業化の折に、「話し合いの会」では「練馬の区間のみの認可ということは、杉並部分は認可しない、また三鷹に入ったら認可、とか、地域地域で違う対応がアリ、ぶつぎりの道路になるってことだね」という皮肉も飛び交ったのを思い出します。