松尾ゆり
わくわくの日々

決算委員会
桃二小建替え、荻窪まちづくり会議、科学館

●2015-10-14

 桃二小建て替えは、あんさんぶる荻窪の財産交換というお尻が決まっているために、スケジュールも設計も融通がきかない状態になっています。これから長く使う学校がこれでいいのか疑問です。なお、桃二小改築検討懇談会で誤った数字が出されたことを追及しましたが、時間切れになりました。正しくはこのようになっています。
・荻窪北児童館(あんさんぶる荻窪2階)屋内面積:約850平方メートル、各室合計(エントランスホール、階段、エレベーターホール、廊下除く):635平方メートル
・保健所4階 屋内面積:約720平方メートル、各室合計(条件は同上):640平方メートル
各室の合計はたしかに両施設が同等ですが、子どもの施設という性格上、屋内面積をフルに考えることが妥当です。特に荻窪北児童館は、エントランスホールが子どもの居場所として部屋のように活用されているので、これを除いて計算してはいけないのです。懇談会では、児童館の面積600平方メートル、保健所は750平方メートルと説明しており、これは明らかに誤りです。

(以下、質問・答弁要旨)

桃二小建替え

(1)町会からの意見

(松尾)
 第6回桃二小改築検討懇談会で、荻窪五丁目町会会長から、意見書が出された。その内容は。

(学校整備課長)
1)荻窪北児童館を存続してほしいという意見を基本方針に併記してほしいということ。
2)早期改築は荻窪町会連合会の総意ではないということ。
3)あんさんぶる荻窪の財産交換にともなう桃二小の改築計画には反対するということ。

(松尾)
 町会がこの問題を憂慮していることをしっかりと受け止めていただきたい。なかでも「早期改築は町会の総意ではない」というポイントは重大。

(2)学童クラブ移転先の保健所の面積

(松尾)
 次に、あんさんぶる荻窪の財産交換後の1年間、学童クラブが保健所内で行われるが、双方の面積は。

(子どもの居場所づくり担当課長)
 現在の荻窪北児童館は財産台帳上1000平方メートル超。外側の階段等を含む。保健所の4階は600平方メートル超。

(松尾)
 この面積についての懇談会でのやりとりは

(学校整備課長)
 「杉並保健所4階を提案している。今の荻窪北児童館が育成室など600平方メートル。保健所の4階は750平方メートルなのでそれほど狭くならない」

(松尾)
 荻窪北児童館は実質800平方メートル以上。600という数字をきいて、委員の方も「全体で600ですか」と聞き直し、「600平方メートルちょっと」と改めて回答されたが、部長、これ、何を間違えたんですか。

(学校整備課長)
 間違いとは思っていない。子どもたちが過ごすエリアで考えて、荻窪北児童館の、廊下、階段、エレベーター、エントランス、その共用部分を除くと635平方メートル。

(松尾)
 保健所は共用部分等合わせて750だから、有効面積は荻窪北児童館の方が広い。このときの懇談会でのかなり大きいテーマであり、正確な数字が出てこないのは大変問題だ。ミスリードだ。荻北児童館に関して「桃二小にすぽっと入る」とか、今度は保健所の方が広い、とか言われて、肝心なところで正確な情報が伝わっていない。そのため誤解が生まれ、混乱を招いている。

(施設再編整備担当部長)
 保健所の面積は延べ床750平方メートルで、使えるところは658平方メートル。荻窪北児童館は、子どもたちが使う面積、並びに事務室合わせると635で、ほぼ同等のスペース。

(松尾)
 エントランスとかデッキの部分も子どもたちは使っている。

(3)桃二小の設計案

(松尾)
 次に、桃二小の設計案はどのような案になったか。

(学校整備課長)
 校舎を敷地の南側に配置するという配置計画。

(松尾)
 北側校庭になるということ、また川沿いの校舎になる。もともと地盤が弱いことが指摘されているが。

(学校整備課長)
 地盤については全く問題ない。一部北側に諸室が入る案だが、最終的な案ではない。

(松尾)
 この案が決まったとたん、いろいろ「大丈夫なのか」という声をいただいている。保護者の方とも話し合って、しっかりやってほしい。
 この項の最後に、先ほどの学童や、校庭を使えないという問題もあり、「せめて桃二小が完成するまであんさんぶるを残してほしい」という声が保護者の中から上がっている。1年くらいあんさんぶるの交換を遅らせることができないのか。

(施設再編整備担当課長)
 喫緊の課題である特養ホームを整備するという目的で、いち早くと考えている。

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荻窪まちづくり会議

(1)まちづくりアンケートとあんさんぶる荻窪

(松尾)
 先日「荻窪まちづくり会議」は提言の案を公表し、住民アンケートをとったが、回答の中で、あんさんぶる存続に関する意見は何件だったか。

(都市再生担当課長)
 大体60件くらい。

(松尾)
 そもそも提言案にあんさんぶるの文字が全くなかった。アンケートで多くの意見があるのだから、あんさんぶるについて加筆すべきとの議論があったと聞いているが。

(都市再生担当課長)
 現在、荻窪まちづくり会議の中で、議論をしているところ。区はその内容を注視していく。

(松尾)
 アンケートをとるにあたり、人が一番集まるあんさんぶる荻窪に回収箱を置かなかったというが、なぜか。

(都市再生担当課長)
 どこに置くかは、荻窪会議の中で決めている。

(松尾)
 聞くところによると「あんさんぶるに置くと、財産交換に反対する意見が多数出るので置かない」と職員が言っていたというが。

(都市再生担当課長)
 そのようなことはない。

(松尾)
 区役所であんさんぶる荻窪に言及すること自体がタブーみたいになっていないか。

(都市再生担当課長)
 そのようなことはないと思っている。

(2)荻窪駅高架化は困難

(松尾)
 ところで、基本構想の懇談会で荻窪駅の高架化とかの意見が出ていたが、その後、中央線の高架案などはどうなったか。まちづくり会議で、高架化は、実施することは難しいという話だったが。

(都市再生担当課長)
 連続立体交差事業としては、荻窪はその要件を満たさない。

(松尾)
 次に、南北通行について。区はJRやメトロと話し合いを行っているか。

(都市再生担当課長)
 現在の荻窪まちづくり会議の動向をみながら、今後検討していきたい。

(松尾)
 JR、メトロとの三者協議を再開し、今後、通路拡張などを話し合うべき。

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科学館

(1)新しい科学の拠点は

(松尾)
 新しい科学教育の拠点という案の具体的な内容は。

(生涯学習推進課長)
 従来の来館型から、身近な施設に出向いて科学的な事業を行う出前型、ネットワーク型の拠点。世代を超えて、つねに最先端の科学を提供できる場所。

(松尾)
 学習指導要領・小学校理科の「目標」とは。

(済美教育センター統括指導主事)
 「自然に親しみ、見通しをもって観察、実験などを行い、問題解決の能力と自然を愛する心情を育てるとともに、自然の事物・現象についての実感を伴った理解を図り、科学的な見方や考え方を養う」

(松尾)
 特に、杉並のような都会の子どもには「実感を伴った理解」というものこそ必要。

(2)跡地はどうなるか

(松尾)
 科学館の跡地はどうなるのか。特養になるという話もあったが。

(施設再編整備担当課長)
 「区立施設再編整備計画」の中では、特養ホームを視野に入れて検討するとしているが、区全体の行政需要、などをふまえながら、検討を進める。

(松尾)
 解体を性急にやらない方がよい。国立競技場の例もある。次が決まっていないに、あわてて壊すことはないと思うが。また、結論が出るまでの間、科学館を廃止ではなく「休止」という形にできないか。

(施設再編整備担当課長)
 「区立施設再編整備計画」に基づいてこの内容で進めたい。

(松尾)答弁もれ。「休止」については。

(施設再編整備担当部長)
 休止する考えはない。

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