松尾ゆり
わくわくの日々

杉並の保育園問題~きょうの向井公園

●2016-08-02

 何度も繰り返しますが、今回杉並区が25カ所ほどの保育園新設する中で反対運動があるのは、2つの公園と1つの緑地(公園同様に使われている)だけです。保育園反対運動ではなく「公園廃止反対」なのです。(公園対保育園の図式はおもしろおかしいかもしれませんが、事実と違うし大変迷惑です。)

 8月1日の向井公園。公園を解体する工事が予定されているというので朝7時半ごろ公園に行ってみるとすでに、公園のまわりじゅうが黄色い「立入禁止」テープで囲まれていました。事件現場みたいです。

 近所の人によると、昨夜12時少し前に職員がやってきて待機、日付が変わったとたんにテープを貼り始めたそうです。井草区民センターも見にいきましたが、同じように黄色いテープ。

 中学生くらいの子とすれ違いました。どこかに行くのかと思ったら、公園の前でずっとスマホをいじっています。「ポケモン?」とも思ったのですが、知人が聞いたら「公園の写真をとっていた」。3人で撮影していたけど、そのうち部活らしく移動していきました。

 8時ごろ徐々に人が集まりはじめ9時ころにはかなり多くの大人も子どもも向井公園を見守っていました。9時半ごろか、役所の人たちが登場。わらわらと10人近くいる。そして何もしなくて見ているだけ。この人たち区役所で仕事していてほしい。

 きっと座り込みをする区民がいるかも、その場合は排除しなくちゃ、というので動員されたんだなあ。そんなこと誰もしないのに。

 土曜日には向井公園のトイレに防犯カメラが設置されました。2日後に閉鎖される公園になぜカメラ? 住民の立ち入りを監視するためでしょうか。反対の声には一切耳を貸さず、ここまで住民を敵視するのか。緑地事務所の方は「なんとか少しでも木を残したい」「決まってしまった以上はやらざるをえない」と苦しそうでした。きょうの作業は?ときくと「きょうはバリケードを建てます」「それだけ?」「きょうはそれだけです」「明日の作業は?」「…まだわかりません」

 皆が残してほしいと言ったボール遊びのできるネットは8日から撤去の予定。樹木を切るのはもっと後らしい。だったらそれまで子どもたちに使わせたっていいのでは。ちょうど夏休み、1日でも長く使わせてあげようという思いやりはひとかけらもないのか。

 黄色いテープとバリケードが縛り付けられ、それだけで公園はもう「空き地」に変貌。こんな罰を受けるようなことを誰がしたというのか。月末までにほとんどの樹木が抜かれ、保育園用地として整地される予定です。「代替地」とされている場所は本来保育室を建てるはずの場所でした。今からでももとの計画に戻して、公園は残してほしいと切に思います。

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